T.E.でデスノ

少女漫画でデスノ妄想が続きます…

そういえば私が竜崎だなあと思ったことがある漫画のキャラは、「夢見る/惑星」のイリスと「ロジオン…」のポルフィーリイと「T.E./ロレンス」のロレンスです。
今日は久々に「T.E.」を読み返していたのですが、なんだかもう、若かりし日の竜崎ってこんな感じだったのかなあ…と思ったら、切なくて苦しくて涙が出そうになりました。もともと悲痛なお話なんですけど…
アラブ独立の英雄と言われ、ネフド砂漠を渡りアラブ人から愛され、しかしその実心の底では英国とアラブのどちらにも同化出来ない葛藤を抱えるロレンス。

「私の中には神と悪魔が住んでいる…この世界では人を殺せば英雄、あるいは死」

私は「L」の仕事って殺人事件の解決ではなくて、むしろ政治とか戦争に近かったと妄想しているので、策略、裏切り、嘘、虚々実々の駆け引きの中で、自分にだけは誠実であろうとして喘いでいた若かりし日の竜崎のことを思うと、胸が苦しくなります…。
きっと幼い頃はあのFile.15のように、こましゃくれたガキだったと思うのですよ、竜崎。恐らく米の国がＬのパトロンで、Ｌはその利益を最優先するように求められるけれど、あるとき自分がしていることはゲームではなくて、賭けられているのは人の命だということに気付く。それも一人やふたりではない、何千何百という人間の命。
一体自分がしていることは何なのか、誰もが自分の利益を優先させる中で、竜崎にだけは優先する自己がなかった…
まあ、そういう苦悩を経て、キラ事件のころの口八丁手八丁な腹黒い竜崎さんが出来あがったと妄想してる訳です。
ぷは〜…。
いつの日か、自分に力量が出来たら、穢いことでも平気でやってのける、計算高くて策略家で、その実胸に熱くたぎるものを秘めた竜崎さんを書いてみたいものです…
何年後だそれ…